社員を知る
このインタビューは2023年8月に実施しました。
Q1〜3の回答内容は当時のものです。
工場見学で「溶接」という
仕事の奥深さを知った。
「毎日変化に富んでいて、かつ技術を要する」仕事がしたいなと思っていた大学時代、教授から就職を勧められ、黒木工業所入社を勝ち取りました。
入社して最初の頃は何もできなかった私が、丁寧に技術を指導してくれた上司や先輩方のおかげで、今があると思っています。
今の仕事内容は、お客様の摩耗した部品を肉盛溶接し、元の形に戻していく作業を担当しています。ロールなど大きな部品は半自動溶接機で、小さな部品や形がいびつなものは基本的に手溶接で整えていきます。
溶接は段取りが大切で、割れなどの異常がないかカラーチェックや超音波で検査し、指令書を見て余熱の有無を判断し、図面を見て摩耗具合を確認し、どれだけ素材を盛るか自分で考え、決めてから溶接を始めますので、考える力は日々、鍛えられている感じです。
欠陥やミスがない仕事を心がける。
工場内での作業が基本ですが黒木工業所の肉盛溶接の技術は、国内各所にある大規模工場で必要とされていて、損傷した機械部品が大きく重たい、自由に取り外せない、しかも再稼働を急ぎ新品の調達を待てないようなケースであれば、私たちが現場に向かい、修理を行います。
初めての出張修理は、先輩と共に関東にあるセメント工場のキルンタイヤの亀裂の補修に向かいました。余裕を見て2週間で修理を終える内容でしたが、いざ上まで登って調べてみると内部にも亀裂があり、想定外の状況で納期に間に合うか不安でしたが、予定通り修理を終えることができました。
実際に私も対応したのですが、工場内で行う溶接とは勝手が違い、外での溶接は風の影響を受けブローホールができやすく、風向や風量も加味して溶接しないといけないと痛感。どのような状況下でも対応できるよう「技術をさらに高めよう」と決意して帰路に着きました。
技術だけでなく、
「考え方」も成長できる。
時間があれば工場内にある鉄板を用いて練習するくらい溶接が好きで、上司も優しいのでツラいと思ったことはなく、この仕事は自分に合っていると思います。
今後、立ち向き上進や上向き溶接をマスターし、半自動溶接とアーク溶接を使った作業なら、なんでも対応できるレベルにまで、成長したいです。そんな私の目標は副作業長です。
そして黒木工業所で、自動溶接機の操作もマスターし、「職人」として自分だけの力ですべての作業をコンプリートできる日を迎えたいです。